もし自分の土地で自然災害が起きてしまったら、どう生き残るべきか
ここのところ大雨が続き、日本全国で土砂崩れや洪水などの自然災害が起きている。
「天災は忘れた頃にやってくる」と寺田寅彦が言ったように日頃気にしていない時に災害は来るものだ。
日本は災害大国だ。どこに住んでいても、災害からは逃れられない。
昔は村々から移動するということが少なかったから、危険な場所が分かれば、それを言い伝えなどで子々孫々に伝えていたものだ。
しかし戦後以降庶民の引っ越し率が増え、仕事の関係とかで見知らぬ土地に移住するようになった。
まだ戦後すぐ辺りだと土地土地の旧家がいたので、町内会などで教えてくれる機会があったかもしれないが、今や近所の付き合いも減り、旧家も減っているから土地を言い伝える人がいなくなっている。
つまり土地の仕組みを知るものが徐々にいなくなっているのだ。
本当は土地のことをインターネットや図書館などで調べるのが得策であるが、よほどでないと調べる気にはならないだろう。
人間その時にならないと出来ないものだ。
だからもし住んでいる土地で災害に巻きこまれてしまったらどうするか。
まずは近くにある高い建築物を探すことだ。それなら土砂崩れや洪水からは逃げられる。たとえ液状化現象が起きても、高い建造物は地盤をしっかり作っているから、よほどでなければ倒壊の危険は少ない。
しかしもし近くに高い建物がなかったらどうするか。とりあえず三階建ての建物を探して避難しよう。そうすれば生存率は上がる。
それともう一つは逃げる時も避難した後も見知らぬ相手でも助け合うこころが大切だ。
東日本大震災で見せた日本人の行動を思い出してほしい。
知らない者同士でみんな互いをいたわり、助け合いながら、行動したものだ。
もし自分の身だけを守り、相手を粗雑にしたら逆の立場になったとき、助かる率はかなり下がるだろう。
人は一人では生き残れない。避難したら互いの力が必要になる。一人で助かろうとせず、みんなでココロをひとつにしよう。
日本には自然から人間を守る人工物がある。それをしっかりと理解し、災害から身を守ろう。
しかし身を守るだけでは生き残れない。長期戦になっても生き残るためには日本人的対応が大切になってくる。自然豊かで災害が多い環境で出来た方法論だ。この国で生き残るために使うのは当然かもしれない。