コロナ渦から“日本人”を見つめ直し、日本人なりのコロナ対策をしよう
昨年の1月にコロナが日本へ入ってから早一年七ヶ月が経とうとしている。
中国武漢から始まったコロナウイルス、正式名称COVID-19は、世界中に拡がり、未だに感染者数が減らない脅威のウイルスである。
そんな中で世界の国々が自国民の感染者数を減らすために様々な対策が講じられているが、そこで本来の国民性、つまり民族性が出てきていると思われる。
代表的な国を例にそれぞれのことを示す。
・アメリカ・・・渡航制限、入国禁止による国内包囲網といち早いワクチンの製造。
・イギリス・・・ロックダウンや科学者などの有識者による封じ込めを行ったが、うまくいかず、早期のワクチンを製造したが、変異株が生まれた。
・フランス・・・自宅待機が基本で、外出時はその旨の証明書の作成、EU域外との出入国を原則禁止。
・ドイツ・・・イタリアの患者をドイツの病院に受け入れ。
・インド・・・病院設備の不足や、脅威の感染者数に新たな変異株を作る。
・中国・・・初期は武漢の都市封鎖を行っていたが、度重なる情報統制、習近平の武漢訪問など様々な政治的統制を行う。
ここで今上げた国の感染者数を順位付けすると以下のようになる。
順位 国 感染者数 死亡率
1.アメリカ合衆国 36,543,338 1,900
2.インド 31,969,954 307
3. フランス 6,305,158 1,715
4.イギリス 6,069,362 1,909
5.ドイツ 3,797,836 1,098
6.日本 1,031,296 121
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7.中国 93,826 3
このデータがどこまで正しいのかは僕には正直分からない。
しかし先ほど述べた国家対策とこのデータから日本人の国民性、つまり日本人らしさを見ていくことにする。
・イギリスやインドのように国内変異株は今のところ見かけない。⇒不明
・感染者数、死亡率ともに今回挙げた代表的な国よりかは明らかに少ない。⇒制御が上手くいっている。
・イギリス、フランスのようにロックダウンまではいっていない。⇒感染者数が少なめ。
・しかしイギリスやアメリカのようにワクチンの製造が上手くいっていない。⇒理学に弱い。
・中国のような明らかな情報操作は行っていない。⇒自由主義国家である。
ここから日本人とは自由主義を基本としながら、(国民全体の)統率が比較的行き届き、それで世界より感染者数が少なめだが、理学に弱い民族であると言えるのではないかと思う。
まん防の効果然り、ワクチンの遅延然りだ。
そしてここから言える日本人なりの対策とはなにか、それを論じていく。
前回(近代化による明治維新以降と日本人らしさの喪失 - 佐古昭博の徒然’sブログ)にも少し書いたが、和辻哲郎著『日本倫理思想史(一)』によると、日本人が統率するのは、権力による統制ではなく、公(無私)による清明心の統率である。
公による清明心とはつまり人間の慈愛の尊重であり、そこから共同体の協和と公正になるというのだ。
以上をまとめていくと、日本人は国民全体で協和を意識しながら、距離を取るなどの感染予防をしつつ、ワクチン接種を徐々に打つべきだと思う。